
ホソバオキナゴケ
について


ホソバオキナゴケの好きな環境
木の間から優しい光が差し込むような、
直射日光の当たらない半日陰を好み、
雨の当たらない風通しの良い場所で育ちます。
また、乾燥気味な環境を好む苔です。
木の根元付近や朽ちた木、
腐植土の上などにコロニーを作ります。

ホソバオキナゴケの分類
ホソバオキナゴケはシラガゴケ科に属し、
山苔として分類されている。
漢字では「細葉翁苔」と書かれています。
本州、四国、九州、沖縄、朝鮮、中国、
インド、スリランカ、ミャンマー、
タイ、インドネシア、フィリピン、
マクロネシア、ニューギニア、トルコ、マダガスカル、
ヨーロッパに分布し、針葉樹林のやや乾燥気味の場所、
特に杉の株元に多く見れます。

一つの大きさ

ホソバオキナゴケは乾燥気味になると
白っぽい色になります。
葉緑体を含まない細胞で構成されている、
"透明細胞"を多く持ち合わせているからです。
葉が湿っていると
光が葉の内部にまで入り緑色に見えますが、
葉が乾いていると、光が透明細胞で反射され、
葉は白っぽく見えます。
それにより、苔体内の温度上昇を抑え、
蒸れを抑止する効果があるとされています。
このまま乾燥が進むと茶色くなって
"休眠状態"に入ってしまいます。
多くの場合は水を与えれば戻りますが、
一回茶色くなった部分は
緑色に戻らない可能性が高いです。
ただし、「乾燥気味なんだ!」と逆に水を多くやりすぎると、
蒸れてしまい枯れてしまう場合があります。

ホソバオキナゴケが白くなった!?

ホソバオキナゴケの葉と仮根
ホソバオキナゴケの仮根には
水を吸い上げる力がありません。
葉に水や栄養を吸収する力があります。
なので必ず霧吹きで水をあげてください。
もし土だけが乾いていたら、
水差しで苔に水がかからないように
土だけに湿らすイメージで
水をあげてください。
※湿度が必要なため。
もし水をかけすぎてしまった場合は、
蓋を開けたまま少しの間放置してください。



ホソバオキナゴケとテラリウムの相性
ホソバオキナゴケは他の苔に比べて
成長が非常に遅い特徴があり、
比較的乾燥にも強いため、テラリウムに勧められています。
また、半開放型でホソバオキナゴケを育てると、
横に広がるようなイメージで綺麗に育っていきます。


ホソバオキナゴケの特徴
湿度が高い時は緑色が濃く、
逆に少し乾燥気味になると白っぽい色になる
日差しがとっても苦手です。
日差しに当ててしまうと、枯れてしまいます。
暑いところは苦手です。
涼しい場所が大好き!
蒸れが苦手なので水をあげすぎると
枯れてしまいます。
